THE X-CHAPTERS

米国から本の話題をお届け

ノンフィクション

さすがグラッドウェル、やや無駄もあるが面白いことは間違いない『Talking to Strangers(邦題:トーキング・トゥ・ストレンジャーズ 「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと)』by Malcolm Gladwell

我々は、他人と話をせざるを得ない。 特に現代のボーダーレスな我々の世界ではそうだ。 もはや村社会に暮らしているわけじゃない。 We have no choice but to talk to strangers, especially in our modern, borderless world. We aren’t living in villages…

想像するしかない超絶恐ろしい状況で人体には何が起こるのか? 虫関係がもうダメ・・・『And Then You're Dead』(by Cody Cassidy, Paul Doherty)

『And Then You're Dead』より 突然ですが、皆さんは、以下のどれかのような状況を経験したことがあるでしょうか?飛行機搭乗中に上空で飛行機の窓が外れる。 ブラックホールに飛び込む 生きたまま墓に埋められる。 くじらに飲み込まれる。 サメに食いちぎら…

迷惑メールに返信してみたことありますか?『Dot.Con: The Art of Scamming a Scammer』(by James Veitch)

「外国を旅行中、強盗に何もかも盗られた! これじゃ帰国できない、すぐ現金送って!!」 「ゴールドでいっぱいの金庫を見つけた。輸送を手伝ってくれたら利益は山分け」 「モスクワに住む真剣な恋がしたい女の子です」 などなど、そんな迷惑メールが来たこ…

あなたのその習慣で人生が決まる! 米国で大ヒットの自己改善ガイド『Atomic Habits(邦題:ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣)』(by James Clear)

『Atomic Habits』の原著表紙と日本語版表紙 2018年10月刊行後、一年も経たずに100万部突破。発売後まもなく2年が経過しようという今も、ニューヨークタイムズ紙ベストセラーランキングの「アドバイス、ハウツー」のジャンルで第3位、2020年8月第二週の米国…

俳優ロブ・ロウの自伝、スキャンダルのことはあまり語られていないけど、本人の朗読はさすが『Stories I Only Tell My Friends: An Autobiography』(by Rob Lowe)

80年代の映画スター、そして近年は『West Wing(邦題:ザ・ホワイトハウス)』などのテレビドラマでしぶとく活躍中の俳優ロブ・ロウ。 私の中では、「もてもてでちゃらちゃらしている顔だけの俳優で歳とって消えてった」という位置づけの俳優だったので、先…

アメリカのドリーム夫婦に成り上がったゲインズ夫妻。奥さんジョアンナの料理本はそんなにいいのか『Magnolia Table』(by Joanna Gaines, Marah Stets)

どうして、こいつら ↓↓↓ はこんなに人気があるんだー!! 最近、こやつらの顔をあちこちで見かけます。 magnolia.com この方々は、チップ・ゲインズとジョアンナ・ゲインズという方々で、ご夫婦です。 私はテレビをほとんど観ないので乗り遅れましたが、いつ…

Netflixのドラマで再評価、FBIの犯罪プロファイリングの先駆者による回顧録にして70-80年代の米国凶悪犯罪のクロニクル『Mindhunter(日本語題:マインドハンター FBI連続殺人プロファイリング班)』(by John E. Douglas, Mark Olshaker)

To understand the “artist,” you must study his “art.” (「芸術家」を理解したいなら、その芸術家の「芸術」を理解しなくてはならない。)(-snip-)There is no substitute for experience, and if you want to understand the criminal mind, you must …

自閉症を美化し過ぎでは? 自閉症はどこから来てどこへ行くのかに迫った渾身のノンフィクション 『Neuro Tribes(日本語題:自閉症の世界)』(Steve Silberman)

この本の著者スティーブ・シルヴァーマンはシリコン・バレーの科学・テクノロジー系のライター。 2000年代に、彼はシリコン・バレーの伝説の開発者やその家族に自宅取材を申し込みますが、二回続けて同じような返答をされます。「自宅には自閉症の子供がいる…

インスタ発ベストセラー! 全米がやさしさに包まれた一冊で涙・・・のはずが私には判読すらできない『The Boy, the Mole, the Fox and the Horse(邦題:ぼく、モグラ、キツネ、馬)』(by Charlie Mackesy)

2019年秋に刊行されて以来、売れまくっている本。The Boy, The Mole, The Fox and The Horse作者:Mackesy, Charlie発売日: 2019/10/10メディア: ハードカバー アメリカの大手書店チェーン、バーンズ・アンド・ノーブル(B&N)のBook of the Yearにも選出され…

”覚える系”のお勉強をしている方は一読の価値あり 記憶術の達人によるやる気の出る暗記テクニック本『Unlimited Memory』(Kevin Horsley)

『Unlimited Memory』表紙 ドラえもんよ私に暗記パンを出してくれ! 誰か私に「睡眠学習」なるマシンを買ってくれ~! 楽して覚えたいんだよー! こう心でため息をつきながらやみくもに丸暗記に励み、試験が終わったらあっという間に忘れていた虚しい学生時…

世界のこんまりアメリカで新著発表 取材でときめきいっぱいのコロナウィルス・ダイアリー公開

近藤麻理恵さんの新しい本『Joy At Work』がアメリカで4月7日に発売になります。Joy at Work: Organizing Your Professional Life作者:Kondo, Marie,Sonenshein, Scott発売日: 2020/04/07メディア: ハードカバー 今回の本はライス大学の心理学の教授との共著…

中学校教師と女生徒の不毛な恋愛が疲れる 盗作騒動で話題の一冊『Excavation: A Memoir』(by Wendy C. Ortiz)

今年2020年、アメリカでヒット必須の本として、ケイト・エリザベス・ラッセルのデビュー作『My Dark Vanessa』という本があります。 簡単にあらすじを書くと、「本好きな中学生が自分のその知性をよく理解してくれる中学の国語教師と出会い深い関係を持って…

セラピストも人生に行きづまったらセラピーに行くのか?? プロの心理セラピスト兼作家によるセラピー業の舞台裏『Maybe You Should Talk to Someone』(by Lori Gottlieb)

歯医者さんは、歯が痛くなったら他の歯医者さんに行くのか? 自分で治療するのか? 美容師さんは、どこで自分の髪の毛を切るのか? 自分で切るのか? 人生相談の回答者は、悩みを誰かに相談するのか? 自己解決するのか? セラピストさんたちは、セラピーを…

Netflixのドラマ化で話題! 数奇な過程をたどった連続レイプ事件が浮き彫りにする、レイプ犯罪の闇の深さと捜査陣の執念『A False Report: A True Story of Rape in America』(by T. Christian Miller, Ken Armstrong)

"Many detectives avoided sex crimes if they could. They weren’t as high profile as homicides; nobody came looking to do a movie about a rape case. " 「多くの捜査官ができる限り性犯罪を避けていました。性犯罪は殺人事件ほど目立たない。レイプ事…

スティーブン・キングの自伝+小説教本 クドい!でもそこがいい『書くことについて』(スティーヴン・キング)

英語版『On Writing』より 本書のなかで、私はいかにして「書くことについて」の技と術に通じるようになったか、いま何を知っているのか、どうやって知ったのかを、できるだけ簡潔に語ろうと思っている。 (『書くことについて』前書きより) What follows i…

日系俳優ジョージ・タケイの日本人強制収容所での体験がグラフィックノベルに『They Called Us Enemy』(by George Takei, Justin Eisinger, Steven Scott)

ジョージ・タケイさんは、TVドラマ『スター・トレック』のヒカル・スールー役で一躍有名になった日系アメリカ人俳優で、アジア系俳優で初めて大きな成功を収めたと言っていい方だと思います。

発達障害の人にとって、ある意味とても残酷な本『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(栗原 類)

モデル、タレント、俳優の栗原類さんがADD(注意欠陥障害)という発達障害がありながら、どうやって今の自分になったかを振り返っている、2016年出版の回顧録。

Empty Nesterになった町山さん、映画の話題の深さはさすが『アメリカ炎上通信 言霊USA XXL』(町山智浩)

アメリカに移住した映画評論家の町山智浩さんが、アメリカで流行っている言葉や話題になっている失言や名言を日本に毎週伝える週刊文春連載『言霊USA』。連載が続いて早10年、その中から2018年3月8日号~2019年7月25日号に掲載された記事を書籍化した単行本…

あの頃はよかった、という作文ですか?ブログですか?『ユーミンの罪』(酒井順子)

某音楽ストリーミングサービスで、全く存在すら知らなかった松任谷由実さんのアルバムがずらーっとあり、タイトルとジャケットに惹かれてなんとなく聴いてみたところ、その素晴らしさに度肝を抜かれました。そして、古い順に順々に聴いてしまいました。松任…

冤罪で18歳から21年間服役! 悪夢のような実話『Crown Heights』(by Colin Warner, Carl King, Holly Lorincz)

少し前のことですが、私の住んでいる街でポルトガル系のロドリゲスさんという男性が性的暴行事件の犯人として逮捕され、真犯人のメキシコ人が逮捕されるまでの11日間拘留されるという出来事がありました。韓国人・中国人・日本人が当人以外には全部同じなの…

世界にはまだこんなにも謎がある! 祝書籍化!『オカルト・クロニクル』(松閣オルタ)

本のタイトルと内容が合っていない!「オカルト」ってあるけれど、オカルトじゃないでしょと首をかしげたくなるような事例も多く載っている。表紙の右上のコピー「奇妙な事件 奇妙な出来事 奇妙な人物」が内容を表しているかと。それに「クロニクル(年代史…

精神科病院の閉鎖病棟が舞台の二冊:『The Key』(by Kathryn Hughes )と『Asylum: Inside the Closed World of State Mental Hospitals』(Christopher Payne)

1900年代中頃にマンチェスターにあったアンバーゲイト精神病院は、現在は廃墟と化していた。かつてその病院の関係者だった人間を身内に持つ者として、サラは病院の歴史を本にして後世に残すべく、廃墟が足しげく取材に通う。そして、元患者の物と思われるス…

孤読を忘れる楽しい放談集その2『文学賞メッタ斬り!』(大森望, 豊崎由美)

先日、こんなニュースがひっそりと流れた。www.sankei.com 日本人なら、本好きじゃなくても芥川賞とか直木賞とかは、ニュースや本屋でいやでも目や耳に入ってきてしまうもの。でもこの二人が選考委員を務めていたということを知っている人は、あまりいないの…

孤読を忘れる楽しい放談集その1『ベスト・オフ・映画欠席裁判』(町山智浩、柳下毅一郎)

映画評論でご活躍のお二方が、様々な映画を俎上に上げて好き放題言い散らしている放談集(漫談集?)。間違っても「対談集」ではありません。溢れる知識と偏った趣味をバックに、映画を愛で毒を吐き、しゃべり倒している様子が活字になった本。自分のことを…

トイ・ストーリー4公開記念! 『To Pixar And Beyond』by Lawrence Levy (日本語版題名:PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話)

ピクサー社の元CFO、ローレンス・レヴィ氏による回顧録。著者は、『トイ・ストーリー』の第一作が公開される一年前から、ディズニーがピクサー社を買収する時期まで、ピクサーのCFOや取締役だった。To Pixar and Beyond: My Unlikely Journey with Steve Job…

安藤百福 私の履歴書 魔法のラーメン発明物語

最近の子供向けの伝記本の取り上げられている人物って、私が子供の頃とはやっぱりだいぶ変わったなあと思う。野口英世とかヘレン・ケラーとか定番中の定番の方々に交じって、ジョン・レノン、松下幸之助、スティーブ・ジョブズ、ココ・シャネルなどが登場。…

「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」 西原理恵子

ISBN:978-4041049785:detail ひたすら「我慢すればいい」っていうのは、次の一手を打つことを、はなっから諦めてしまうこと。考えることを投げ出してしまうこと。 『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』「母と娘のガチバトル」28ページより 病…

「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」 橘 玲

ISBN:978-4106106637:detail ・・・さまざまな研究を総合して推計された統合失調症の遺伝率は双極性障害(躁うつ病)と並んできわめて高く、80%を超えている(統合失調症が82%、双極性障害が83%)。遺伝率80%というのは「8割の子供が病気にかかる」とい…

「未来の年表 人口減少日本でこれから起こること」河合雅司

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) 作者: 河合雅司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/06/14 メディア: 新書 この商品を含むブログ (23件) を見る 要するに、国家が滅びるには、銃弾一発すら不要なのである。「結婚するもし…

「遺伝子の不都合な真実」安藤寿康

遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書) 作者: 安藤寿康 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2012/07/01 メディア: 新書 クリック: 19回 この商品を含むブログ (34件) を見る 「もしここで『ガタカ』のように、若禿や近眼の遺伝子診断…