本を手にした有名人とひときわ目立つ大きな”READ”の文字。アメリカの図書館を訪れたことがあれば、そんなポスターが図書館のあちらこちらに飾ってあるのを見たことがあると思います。 特に、児童書コーナーからヤングアダルト(ティーンというべきか)のコーナーに多いですよね。
このREADポスターは、アメリカで図書館運営や本の売り上げに絶大な権力を持っているアメリカ図書館協会が企画・販売しているシリーズです。 その時に旬の著名人で、読書の啓発にふさわしい人にオファーして撮影するのだとか。
絵本や映画のキャラクターが,そのままポスターになっていることもよくあります。スター・ウォーズのヨーダとかダース・ベイダーは、起用されることが多い感じ。でも、スター・ウォーズって本じゃないでしょ、とか思ったりもします。オバマさんやビル・ゲイツのもありますよね。
俳優・女優が出演映画の原作本を持っていることが多いのは、彼らにとっては映画の宣伝、図書館にとっては「原作本、借りてね!」という宣伝なのでしょうね。 テイラー・スウィフトちゃんも、当時出演していた映画の原作を持っています。 「トワイライト」カップルも、原作本持たされてますね。 ちなみに、この二つのポスターは図書館でも若い女子に本を借りさせるに充分なインパクトでした。 彼らのスター・オーラのピークを閉じ込めた貴重なポスターだったと今も思います。
でも、ハリー・ポッターの三人組は、ハリポタ本持ってないんですよ。自分が好きな本、影響を受けた本を持たせて撮影したようです。
ちなみに、ダニエル・ラドクリフはMikhail Bulgakovの『The Master and Margarita』(し、知らない…)、エマ・ワトソンちゃんは『ロミオとジュリエット』、ルパート・グリントは『時計じかけのオレンジ』だそうです。 ルパート・グリント君は、この本を選んだことで「子供に暴力描写のある本を薦めるのか!」と批判を浴びてしまったそうで・・・「好きな本を持ってきて、と言われたから選んだだけで、誰かに読むように薦める意図はない」と釈明しなくてはならない羽目に。 なんだか気の毒です。
でも、図書館ではかなり目につくので、それだけ影響力のあるポスターということなのでしょう。 アメリカ図書館協会のサイトで、たくさん販売されていて、誰でも買えるので、皆さんもおうちに一枚いかがですか?
American Library Association Celebrity READ
https://www.alastore.ala.org/product-type/celebrity-read%C2%AE-0