THE X-CHAPTERS / Xチャプター

米国から本の話題をお届け

読書家の皆さん、読み終わった本をどうしていますか? その2

先日、「他のものは割とあっさり手放せるのに、本だけは処分するためにものすごい精神力が要る。どうにかならないものか」というぼやきを書いたところ、愛読しているブログの筆者さんたちお二人にためになるコメントをいただきました。いろいろな考え方、方法があるとは思うんですけど、とりあえず以下を心掛けてしばらく処分に励みます。


(1)本はこれだけ!という容量を決める
 本棚でも本箱でもいいので、とにかく「これ以上増やさない」と決める!
 私は、本が好きなのに書斎っぽいスペースも無いし、実は「自分の本棚」というものを持っていないんです。本当に自意識過剰で嫌なんですけど、自分がどんな本を読んでいるのか大公開したくないというか、家族にすら知られたくないというか・・・。私の本は、「これから読む本」「読み終わってもう手放すと決めた本」「とっておく本」「資料のように参照する類の本」みたいにざっくり段ボール箱を分けて保存されています。読みたくなったらそこから拾って読む。 でもこの「箱にぎゅうぎゅう入れとく」っていうのが増える原因かと。本棚より、もう一箱増やしちゃえ!って気軽に増やせますから。そして気が付いた時には、「・・・生きていくために、こんなに本が必要かな・・・。ああ、処分しないと」と気が重くなる。 そもそもの収納方法がもうダメっていうか・・・
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Image by Kim Heimbuch from Pixabay

(2)処分するときは「また買えばいい」と自分に言い聞かせる
 二度と手に入らないような希少な本、発行部数が少ない本以外は、世の中に同じものが大量に出回っているわけですから、どうしても読みたくなったらまた買えます。そして、一度手放した本でもう一度手に入れたいと思う本って振り返るとあんまり無い。処分する時これが今生の別れだと思わず気軽に「また会おうね~」くらいの気持ちでお別れすればいいのだと気がつきました。

(3)処分する際は、可能な限り誰かに貢献できそうな寄付先を選ぶ
 古本屋さんに二束三文で買い叩かれるより、学校とか病院とか誰かの助けになりそうな寄贈先を捜せれば、本たちとの別れもつらくなさそうです。

 余談になりますが、(2)で書いた「一度手放して後悔している本」、読書好きの皆さんは結構ありますか? 
 私が思い返してみて「しまった!なぜちゃんととっておかなかったのか!」と思う本は、森 雅裕さんの「モーツァルトは子守唄を歌わない」とノエル・ストレトフィールドの「バレエ・シューズ」です。前者は、乱歩賞もとった作品だしいつでも手に入るだろうと思っていたら、もう中古本しか無いと知り驚きました。ベートーベンが探偵役で、自分までその時代にタイムスリップした気持ちになりながらわくわく読んだ思い出があります。 再版されないということは、あまり評価されていない作品ということなのでしょうか。おもしろいと思ったのは、私が若くミステリ小説慣れしてなかったということなのでしょうかね。その辺を確かめたいし、中古でも状態が良いものを探して入手してみようと思います。
 「バレエ・シューズ」は、映画の「ユー・ガット・メール」でもちらっと話題に出てくるノエル・ストレトフィールドの児童書です。トム・ハンクスが経営する巨大書店で、お客さんがこの本のことを尋ねているのに店員は知識が無く、そこに居合わせた街角の小さな本屋をたたんだばかりのメグ・ライアンが悲しそうに「それは、ストレトフィールドの靴シリーズの一つよ」と答えていた場面を覚えています。 3人の孤児の少女たちがロンドンで貧しいながらもそれぞれの才能を開花させていく物語で、なぜかわからないけれど何度も読み返したくなる物語でした。 でも、私が愛読していたバージョンはもうどこでも手に入らないようです。なぜもっと大切にとっておかなかったんだろう、と悔やんでいます。
 でも、その二冊以外は、いくら考えても、今のところは「もう一度手に入れたい」と思う本って、そんなに無いですね。まだ、自分自身が過去を振り返るより未来を向いているということなのかなと思います。 でも、もっと歳を重ねたら、「あの懐かしい本をもう一度読みたい」となることも増えてくるような気もします。最近、映画に関して、ちらほらと新しい映画より昔観た映画をもう一度観たいなという思いが湧いてくることがあり、そんな自分に困惑しています・・・。 まだ、前を向いていたいです。