THE X-CHAPTERS / Xチャプター

米国から本の話題をお届け

ピンチをチャンスに!『Hey, Kiddo』のクロザウスカさんが休校期間中は毎日お絵かき教室を配信!

 現在、米国某所のコロナウィルス感染拡大中の街から書いています。

 とうとう私の住む自治体も、半ロックダウン状態になりました。映画館やカジノなどのエンターテイメント施設はクローズ、飲食店はテイクアウト以外は営業禁止、10人以上の集まりも禁止で警察が見つけた場合は罰金を科す場合もあるとか・・・。食料品や日用品の買い占めもひどく、トイレットペーパーはビットコインならぬバットコイン(butt=お尻)などとふざけて呼ばれる始末。

 でも何が辛いって、図書館全館閉鎖です・・・。私の魂の避難所が・・・。もうダメだ・・・。
 閉鎖の予告メールが来てすぐ行ってみたのですが、あんなに図書館の本棚がスッカスカなのを初めてみました。記念に写真を撮ろうかと思ったものの、あちこちで殺気立っている人たちが大きな袋に詰められるだけ本を詰めていて(貸出上限冊数が無いので借りたいだけ借りられる)、子供は「もっと入れなさいッ!もっと!」などと親に怒られていたりで、恐れをなして何も借りずに帰ってきました。
 
 こんな時こそ書店に貢献するか、と正午から夜7時までの短縮営業に切り替えたBarnes&Nobleに行きました。短縮したらますますその時間に人が集まって感染リスクが高まるんじゃないのかと思ったんですけどね。中に入ったらそんな心配は要らないことが判明。ひろーいフロアに店員3人、客は私たち一行のほかに二組・・・。静まり返っていました。辞書の「deserted(=人気が無くさびれている)」という単語の絵に使えそうな光景。普段は、隣接のスターバックスにいるお客さんが活気を生み出していたんですね。もうこれで、Barnes&Nobleは本当に虫の息でしょうね・・・。コロナ騒動が無くてもやばそうなのに・・・。

 こんなSF小説みたいな体験、本当に貴重です。
 
 私は呆然としているだけですが、こんな事態でもチャンスを見つけて頑張る人は必ずいるもの。

 全米の学校が次々と休校を決定する中、当ブログでも紹介した子供に人気の漫画家/絵本作家のJ.J.クロザウスカさんは、「学校で勉強できないみんなのために、平日は毎日YoutubeのLiveでお絵かき教室をやります」と『Draw Every Day with JJK』の配信を始めました。毎日20分間コマーシャルも入れず、自分の娘も登場させたり実に楽しそうにお絵かきを教えてくれています。さすがJJK。このまま頑張れば道徳の教科書にも載るかも?
www.youtube.com
 子供たちは、「他のオンラインのアートのクラスはお金をとるのに、この人すごい」と尊敬のまなざしですが、よく見るとお絵かきの例として書くのは自分の作品の登場人物だったり、さりげなく「〇月〇日に僕の42作目の本が出るんだ」みたいな話をしています。自然とクロザウスカさんの本を読みたくなるように動画が作られているんですよね。人助けしつつ、自分も売り込む。Win-winです。

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代表作『Lunch Lady』も書いてくれる 日本の方も字幕を入れて是非観てみて!
 こういう人にとっては、今回のコロナショックは考えようによってはチャンスでもあるわけです。

 世界最大のポルノサイト「PornHub」が有料のプレミアムプランをイタリアの人たちには無料で提供したというニュースを知った時もすごい太っ腹だと思いましたが、よく考えたらコロナウィルスが収まった後もそのままプランを継続する人が多そうですよね。大きなビジネスチャンスとも言えます。

 米国アマゾンも、子供向けのサービスKindleFreeetime Unlimitedの料金を年間通常69ドルから3月中に限り19.99ドルに値下げ。今から3か月だけなら、なんと無料。
 こんなことをされたら、確かに誰もBarnes&Nobleには行きません。営業時間短縮以外、このピンチに何もしないBarnes&Noble。どんどん勢いが落ちてきているのは、本屋が時代に合わなくなってきたというのももちろんあるのかもしれませんが、こういう危機をチャンスにするアイディアを思いついて素早く実行するリーダーが社内に不在であることを感じさせます。
 日本のアマゾンも自宅待機を余儀なくされている子供向けに何かセールがあるのかなと思って見てみましたが、うまく見つけられませんでした。アメリカからアクセスしているから?? 米国アマゾンにある下記のようなコロナウィルスに関するアマゾンの対応ページへのリンクも見つからず・・・。

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2020年3月19日の米国アマゾンのトップページより
 これは、日本のコロナショックが収束に向かっているということでしょうか。もしそうだったら嬉しいです!! 

 このコロナウィルスのパンデミックというピンチを、誰かの役に立ちながら自分のチャンスにも変える方法が私にもないものか?  私も今一度真剣に考えてみたいと思います。 
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