THE X-CHAPTERS / Xチャプター

米国から本の話題をお届け

前回投稿を反省し、アメリカでの「おうち時間」をもう一度考える

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Image by arupert88 from Pixabay

 前回の記事では、はてなブログのお題「#おうち時間」に対して、「おうち時間ってなんだよ!そんなのステキな時間無いよ!親はただの苦行時間だって!!」といらいらと書き殴った私ですが、投稿した直後くらいにTwitterで以下のツイートを見て、横っ面ビンタで張り倒されたかのように目が覚めました。

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Twitterより

 
 ほんとそうですよね。その通りでございます、としか・・・。

 体調があまり良くない時にちょうど学校の長期休校が発表になり、「このまま秋までずっとこうなのか・・・」とがくっと来た気持ちにまかせて記事を投稿してしまいました。反省しています。

 それに、昨日はアメリカ国内のニュースで、複数の食肉加工工場でクラスターが発生し大量の工場労働者が感染し、中には死亡に至っている方もいるというのを知りました。当然行政からの業務停止命令も出て、工場労働者の方々は感染した上に今後の雇用もどうなるかわからない・・・。
 お肉たちは、最初から私がスーパーで買う形態になってパックに入って空から降ってきているわけではない。食肉加工業・・・3K薄給労働の代表として米国不人気職業ランキングでトップだったのを見た事があります。移民に回ってしまう仕事のひとつだとか。医療関係者とか小売店で働く人たちには「感謝しよう」というムードはありますが、ここにもまた目立たずに犠牲になったリモートで働けない方々がいた。悲しいです。
 私なんて、そういう人達が加工してパックしたお肉をおいしくいただき、安全な場所から「ああ~ストレスストレス!!!」と言っているだけ。

 私という人間は、なんてみっともないんでしょうか。

 今思えば、マーガレット・アトウッドがインタビューで言った「住むところも食べるところもあるしこんなのなんともない、でもほかの人は大変だと思う」という回答は百点満点でしたね。さすが、人生で二度もブッカー賞とってる女は違う!
 
 というわけで、「おうち時間」ですが・・・

 もうすでに一か月以上ロックダウン状態にある場所に住んでいる者として、周りを見渡して「おうち時間」の様子を綴ってみました。前回記事で書いた通り、自分自身に関してはろくなおうち時間じゃないので。 (ただし、一口に「ロックダウン」とは言っても、アメリカでは自治体によってロックダウンの度合いも全く違うので、私が住んでいるところは日本でニュースになっているような大都会よりはかなりゆるい感じだとは思います。)

1)体を動かす
 いくらでも行く機会があった会員制のフィットネスクラブはさぼりまくっていたくせに、そこがコロナ休業となると「運動できないじゃないかー!!」とあせる、それが人間の性。大人でもそうなのに、子供となると運動しないと死んでしまうような生き物です。
 どうやって体を動かすか。皆さん、色々やっていらっしゃるようで、Walmartのフィットネス用品売り場の棚はがら~んと売り切れていました。バランスボールとかウェイトとか、アメリカ版のこういうお値段手ごろで場所とらない運動器具とか売れまくっていました。↓

 あと、地方都市ゆえ裏庭が無駄に広いので、子供に運動させるためのトランポリンがバカ売れ。売り切れ続出です。我が家の窓からは、見える限りでも4つのトランポリンがぞろぞろと並び、それぞれで子供がびょんびょんしているというシュールな光景が見えます。そういった遊具もご近所さんどうしで貸したり借りたりできないご時世なので、各家庭でそれぞれ買うしか無く、トランポリン業者の笑い声が聞こえてきます。
 我が子のクラスメイトは、オンライン授業中、ロックダウン期間でやっていることを聞かれて「走っています」と回答。健康維持のためのウォーキングやランニングは認められているので、親に近所を走らされている様子。「たくさん走るとお小遣いもらえるんです!」だって。親も子供をアクティブにするのに苦労しますよね、ほんと。ほっとけばずーっとスクリーンの前ですもの。

2)犬とながーーーーーーーい散歩
 不要不急の外出ができないとはいえ、「犬の散歩」も許可される必要最低限の外出行動に入っています。なので、犬の散歩はやましい思いをせずに外で活動する絶好の機会。運動も兼ねて、家族全員ぞろぞろ犬の散歩をしている方をよく見かけます。学校の先生も、メールなどで生徒に近況報告をして下さる時、「先生は犬と長い散歩をしています」って書く方が複数。犬は、ロックダウンで大喜びだったりして。

3)パンを焼く
 なぜかパンを焼く人が多いですね。私のSNSはおいしそうなパンの画像で溢れています。それが日本人の奥さんたちだったら理解できるんですけど、アメリカ人でそれほどパンにこだわる人がいるとも思えないし、パンが手に入らなくなったというわけではないのでちょっと不思議です。みんな時間があるとパンが焼きたくなるのかな。
 私は普段は家で焼いたパン(ホームベーカリーまかせですが)を食べていますが、このコロナショックで逆にピタリと焼くのをやめました。小麦粉が手に入らないんです。こういうことを書くとまた世間の不安や買い占めに拍車をかけてしまいますが、今は小麦粉は別の料理に使うために節約したいです。パンはまずくても売っているもので我慢できるけど、揚げ物の衣とか小麦粉使いたいし。
 手作りお菓子も、小麦粉の供給が安定するまではなんとなく躊躇してしまいますね。
 なぜ店頭に小麦粉が無いのに、パンやクッキーは普通に流通しているのか、とても不思議です。

4)ペットを飼う
 人との触れ合いが無い退屈さから、ペットを飼いたがる大人や子供が増えている様子。食料危機を見越してなのか、にわとりが大人気で、ひよこは入手が難しいとか。私はまったく別の理由で、にわとりを飼おうかなと思っていたので、この流れはちょっとがっかりです。

5)お片付け、家の手入れ
 ロックダウンの特に最初のほうで、「ああ、大掃除しているな」ってわかるご近所さんが多かったです。あちこちで、古い家具が粗大ごみとして捨てられていたり、ガレージからものを全部出して家族総出でお掃除していたり。「時間ができたらやりたいこと」の筆頭が「片付け」なんでしょうね。よくわかります。まだまだ風はこんまりさんに吹いている!!
 あと、業者を入れて家の改修をやる人も多いですね。確かに、家に持ち主の誰かがいないといけない工程が多いので、自宅勤務の時がチャンスなのかもしれません。少し不思議ですが、その手のビジネスは業務停止になっていないんです。観察してみたのですが、工事・建設関係は10人以上にならないようにしながら業務を続けているのがわかりました。10人以上の集まりは禁止事項に入っているので。屋外の作業も多いので、感染の危険は低いとみなされたのでしょうか。今日私が見たおうちの改修では、どなたもマスクをしていらっしゃらなかったので心配でしたが・・・。

6)DIY、日曜大工
 Google Hangout授業で先生に家で何をしているか聞かれ、「お父さんと〇〇を作っています」と答えていた子が複数いました。ベンチとか、小屋、庭のフェンスとか。段ボールの家を作っていると言っていた子もいました。DIY、確かに時間が無いとできないことのひとつです。本屋や衣料品店、靴屋なんかはさっさと休業ですが、ホームセンターは休業命令も出ず、いつ通りかかっても車がたくさん停まっています。店内もバカみたいに広いから、お客さんも店員も感染の不安が少ないのかもしれません。需要も多いのでしょうね。

7)ボードゲーム、カードゲーム
 学校の先生方でこう回答していらっしゃった方が多かったですね。さすが先生、やはりよく自分の子供の相手もしているのでしょう。でも、家族全員で同じボードゲームができるようになるのって、結構子供が大きくなってからだと思うんですよ。それに、たいてい下の子は負けて楽しくないわけですし、万が一下の子が勝ってしまったりすると、上の子のプライドがズタズタでもっと険悪になるし。難しい娯楽だと思います。でも、「世の中思うようにいかないものさ」というのを教えるにはいいのか? ちなみに私のおすすめのボードゲームは・・・・・・って、どんどんブログの主旨とずれていきそうなのでやめときます。

8)ゲーム、ネットフリックス
 これが一番多いはず。しかし、「毎日何してる?」と聞かれてこう答える子供も大人もなぜかいない。多分、毎日2~3時間をこれらに費やしていても、感覚としては「あんまりやってない」「あんまり観てない」になるからだと思われます。これらの活動の間だけ、なぜか時の流れが不当に変えられ「時計の針が一気に勝手に先に進められている」状態になるためと思われます。

9)読書
 そうです、このブログは本のブログでした。このままでは雑記ブログになってしまいます。最後はこれで締めなくてはいけません。
 おうち時間に本を読む、これ王道。これに関しては山のように言いたいことがあります。が、まず、これだけは言いたい! 紙の本を手にとって選ぶ機会が無くなりました。 最初に図書館閉館、次に本屋に休業命令、そしてコストコのようなスーパーからも本コーナーが消え・・・。紙が枯渇しているわけでも印刷業者が業務停止命令になっているわけでもないので、本はあるところにはありネットで買えるわけですが、手にとって見て買いたい人には絶望的な状況です。 日本はこうならないといいのですが、ならないともかぎらないですよね。
 社会隔離期間中に、それこそ「おうち時間」に何かやりたいとか勉強したいと思っていて、そのために本が必要な方、本を手にとって選べるうちに買っておきましょう。 小説なんかは、「ハズした、つまんなかった」というのも楽しみのうちという所も若干あると思います。しかし、実用書や学習書は、自分のニーズやレベルに合っていないものを選んでしまったらもうどうにもこうにも無駄、というか計画台無しじゃないですか? 
 小説の場合は読むのに費やした過ぎた3-4時間が無駄になっただけですみますが、実用書や学習書は自分の未来のもっと長い時間がかかっているところがあるので、中身を吟味して買えるうちに買っておいたほうがいいように思います。見て買うタイミングを逃すと、あとはネットで自分にあったものに巡り合えるまで何冊か買わなくちゃいけない羽目に。
 休校中のお子さんの勉強のドリルなんかが欲しい方も、実物を確認して買える時に選んで買っておいたほうがいいと思います。
 私は本に関しては、のんびり構えていてタイミングを逃した女です。本ブログやってるくせに。だって生活必需品じゃないし~電子図書でなんとかなるでしょ~と後回しにしていた結果、日本のアマゾンからは和書が買えなくなったし・・・。子供に読ませる本も、いざとなりゃ電子本でいいや、とか思っていたのは甘かった。勉強も友達と会うのもすべてスクリーンの前でこなしている奴らは、紙の本を猛烈に欲するのです。 「本がほしい」「これ(iPadとかキンドルとか)で読んでもイマイチなんだよね」、という子供の意思表示に驚きました。
 それにキンドルで幼児に絵本を読むのは・・・・・・なんか「これじゃない感」がすごいです。なんなんでしょうね、私自身が読む本は電子本でいい、しかし、紙の絵本や児童書は電子本には代えられない何かがあるのだと知りました。 子供にとっては、手に実体を持って1ページ1ページ紙をめくる、という動作も含めて読書なのかもしれません。
 そんなこんなでネットで子供の本を慌てて買っていますが、こんなことなら選べる時に見て選びたかったし、古本屋さんにも行けばよかったし、図書館で最後みんなが借り切ったあとの残り物みたいな棚からでも借りておくんだった・・・。たとえ読んだことのある本であっても。
 紙の本・・・
 紙の本がずらーーーーーーっと並んだ空間が恋しい・・・。図書館・・・本屋・・・うう・・・涙、涙・・・。こうなってくると、電子書籍ばかり読んでいる私まで、紙の本が欲しくなってきてしまいます。簡単に手に入らないとなると欲しくなる。素敵な本棚でも買って、とりあえず持っている本をずらーっと並べてみようかな。それもまたおうち時間が過ごし方ですよね・・・。
 というわけで、おうち時間に読書したい方は、日本でロックダウンが現実味が帯びてきたら私のようにタイミングを逃さないように計画して下さい。米国アマゾンでは、ネット注文が急増したせいで生活必需品ではない本みたいな商品は送られて来るのも遅いし・・・。

 以上、周りのみんながやってそうなおうち時間活動1)~9)でした。

 どう過ごしていいのか迷っている方は、ひたすら1)体を動かす、そして9)読書をしながらぐっすり質のよい睡眠をとる、これでいきましょう! 本選びに迷った際は、当ブログも参考材料に加えていただければ幸いです。ぐっすり眠れる本がいっぱい!

 今回の記事はすきま時間にちょっとずつ書いたので、いつもにも増してまとまりが無く支離滅裂でした。読んで下さってありがとうございました。

 それでは皆様、素敵なおうち時間を。
 
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お題「#おうち時間