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【読書感想文】使えるテンプレート3例 そのままコピペしちゃおう!

 読書感想文に困っている皆さんをお助けしたく、その昔、読書感想文で某都道府県知事賞を受賞した私が、いろんな本にそのまま使える読書感想文のテンプレート作りました~。ほんっと使えるテンプレですよね??? 
 3つ考えたので、好きなの使ってね! 

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by viarami from Pixabay

案1 正論で攻める

 『      』を読んで  
          何処野 誰香
 夏休みに一冊だけ読んだ本で、今でも一番心に残っているのは『      』です。
 その理由は、さっき読んだばかりだからです書きたくありません。なぜなら、それは私の個人的なことだからです。読んだ本の感想を、実名を書いて学校に提出するなんて、私/僕にとって、好きな子の名前や、体重や、パンツの色を作文用紙に書いて出すのと同じことです。
 それに、この読書感想文のせいで、私/僕の夏の一冊だけの貴重な読書体験が30%くらい楽しくないものになりました。
「感想文を書かなくてはならない、何を書こうか」
そんなことが常に頭の隅にあり、物語の世界に没頭する邪魔になりました。それが無ければ、もっと楽しんで読めました。ほかの本ももっと読んでみようという気持ちが増したかもしれません。もしかして、先生や学校は、私たちが本を嫌いになるようにしたいのでしょうか。
 自分の考えや思いを文章にする練習が大切なのはなんとなくわかります。でもそれは読んだ本の感想で練習しなくてもいいと思います。だいたいみんな、ほかの人が本を読んでどう思ったかなどどうでもいいのです。大人になっても、それが社会で必要とされる気がしません。本の感想を欲しがるのは、その本を書いた人やア〇ゾンくらいです。先生や学校は、ア〇ゾンのレビューを増やそうとしているのでしょうか。
 それに、はてなブログを見てみて下さい。子供の頃は読書感想文などろくに書けなかったのに、スカリー捜査官さんのように誰も気にしちゃいないし頼まれもしないのにせっせと読んだ本の感想を書いている大人が吐いて捨てるほどたくさんいます。どうやら、人間は大人になると自然と読書感想文を書きたくなり読んでもらいたくなる生き物のようです。私/僕も、ほおっておいても大人になったら書けるようになるでしょう。
 私/僕のような子供に読書感想文を書かせて本嫌いにさせるより、書きたい人が書いて読んで読んでと言っている読書感想文をもっと読んだらどうですか?

案2 自分の創造性をぶつける

 『      』を読んで  
          何処野 誰香
 この本は僕/私の人生を変えました。
 僕/私がこの本に出会ったのは、ある春の夜のことです。
 その夜は、学校でも家庭でもいるんだかいないんだかわからない存在である自分に鬱々としていました。家に帰っても、親は容姿も優れ性格も明るく勉強もできる妹にしか興味はなく、すぐ妹と僕/私を比較します。
 帰る気がせずぶらぶらしていたら遅くなり、あせって近道をした時です。街灯の下に男が二人、ゴミ袋を力まかせに何度も蹴っているのが見えました。いや、違う。蹴られているのはゴミ袋ではなく男性でした。私は反射的に物陰に隠れました。
「まずは目玉からだな」
ついにケリを入れていた男の一人がそう言ってナイフを出しました。今すぐ飛び出して行ってなんとかしなくては。でも卑怯な僕/私は自分の身が大事でした。とっさに携帯電話でYoutubeを起動し、「パトカーのサイレンの音」という動画を探して最大音量でかけてみたのです。すると信じられないくらいの効き目で、男たちは捨て台詞を残して逃げて行きました。
 ゴミ袋男性に駆け寄ると、彼は、救急車も警察も絶対に呼ばないでほしい、自分は医者だから大丈夫だ、などと言い張りふらふらと歩き出してしまいました。
「助けてくれたお礼にこの本をもらってくれ。あいつらが戻る前に早く行ったほうがいい。」
男性がふと振り返ってそう言いながら渡してくれたのがこの本です。つまらなそうな本なので、しばらくはもらったことも忘れていました・・・・・・数日後、〇〇公園バラバラ殺人事件のニュースで被害者の写真にその人の顔を観るまでは。
 警察にあの夜のことを話したら、僕/私もバラバラにされるかもしれない。そんな恐怖の中、僕/私はふと彼が私に残した本を手にとりました。状況が状況なので読んでもまったく内容は頭に入りません。
 しかし、僕/私は第三章のあたりから蛍光ペンの奇妙なマーキングに気がつきました。普通は蛍光ペンで気に入った文章などに線を引いたりするものですが、その本では文字や数字が一文字か二文字ずつあちこちにマークしてあるだけです。私はマークされた文字と数字をすべて最初から順に紙に書き写してみました。
 もしかして、あの男性は恐ろしい秘密、ファティマの第三の予言のような世界を揺るがす何かを僕/私に託したのかもしれない。そう思ったのですが、それは、市販の歯磨き粉や風邪薬など身の回りにあるもの13種を電子レンジと日光の加熱により「何か」にする説明書のようでした。僕/私は、すぐに材料をそろえ、分量や加熱時間に注意しながら作業をすすめました。
 結果、雪のように美しい白い粉状の「何か」ができました。使った材料からして、これは人間が服用する「何か」で毒ではなさそうです。自分で服用してみる勇気の無い僕/私は、風呂上がりの妹に微量の白い「何か」を振りかけたアイスをふるまいました。
 僕/私ははひそかにこの「何か」は透明人間になる薬ではないかと予想していました。
 妹よ、透明になるがいい。そしていつも透明人間のような存在の僕/私の気持ちを味わうがいい! そう心で暗く願っていたのに、なんと妹はその夜一晩中サンバ・ミュージックを大音量で流しながら踊り狂い、目を離したすきに「本当の自分になるためブラジルでサンバを踊ってくる」という書置きを残しいなくなってしまいました、そのまま今も戻りません。
 妹という太陽を失った家の中は暗く、両親は悲しみにあまりウォーキング・デッドのようででした。しかし、やつらは罪の意識に苦しむ僕/私にこう言い放ったのです。
「ブラジルにサンバを踊りに行ったのがあんただったらよかったのに」
 そんなに妹がかわいいならお前らもブラジルに行け。その日、僕/私は迷わず彼らの味噌汁にあの「何か」を入れました。しかし、彼らは味噌汁を飲むなりもっと寄こせとわめき出し、鍋に少しだけ残った味噌汁を奪い合って二人で殴り合いを始めました。そして二人とも打ちどころが悪かったのか死んでしまいました。「○○市夫婦撲殺事件 味噌汁がまずいと口論が原因」・・・あのニュースは私の両親です。
 その後、両親が残した書簡や書類から僕/私は彼らの実の子供ではないことも発覚しました。親類は誰も僕/私を欲しがりませんん。僕/私は一体何者なのでしょう。どこから来てどこへ行くのでしょう。
 この感想文を誰かが読む頃、僕/私は多分もうこの世にはいません。僕/私の肉体はもしかしたらまだ存在するかもしれませんが、精神はまったくの別人になっていることでしょう。なぜなら、さっきあの「何か」の残りを全部水に溶かして一気飲みしたからです。何か体の底からも、頭の芯からも今まで感じたことのないものが湧き上がってくる感覚がします。こんなに長い読書感想文を楽々と書けたのもあの粉のせいでしょうか。今すぐ、海面の上をどこまでも駆けて行きたい。今ならそれができる気がするのです。
 最後に、あの本、多くの人の人生を狂わせたあの一冊のことですが、ある古本屋の本棚にひっそりと今も存在しています。この世から葬り去るべき本だとは分かっています。でも、そうするには惜し過ぎる本だと思いませんか?  
 古書店で、蛍光マーカーが引いてある本を手にとったあなた・・・それは新しい人生への入り口かもしれません。僕/私はあの本のことを一生忘れることはないでしょう。

案3 自分の実体験を入れる

 『(※エロい雑誌か本の題名を入れましょう)を読んで  
          何処野 誰香
 この本は、私/僕の人生を変えた。
 この本に出会うまで、私/僕はいつも大人は私/僕たちに何かを隠していると薄々思い続けていた。いつもこの世界や人間に対して、なにか腑に落ちないピンと来ない感覚を感じてきた。何かがおかしい。何かが足りない。人類を太古から動かしてきた大きな力や仕組みがこの世界には存在するはずなのだ。そしてそれはいつも隠されている。
 しかし、この本には人間の真実の姿が暴かれていた。
 人間の欲望、欲望による行動、その喜び、これが人類を突き動かしてきたのだ。人口爆発や、インターネットの発展、そういった人類の歴史の源泉を私/僕はこの本の中に見た。
 こんな大切なことを私/僕たちに隠蔽していた大人たちの欺瞞は許されるものではない。大人だけがこんなことを知っていて実践しているなど言語道断だ。
 私/僕は、夏休みを利用し、この本の内容を実行してみることにした。その結果が先日判明した。私/僕はどうやら来年には母親/父親になるらしい。
 この本で、私/僕は本の持つ力を嫌と言うほど思い知った。本にこれほどの力があるとは知らなかった。生まれてくる子供のためにも、この本の類著をどんどん探し勉強を続けたいと思う。映像作品も鑑賞してみる予定である。
 私/僕の人生を永遠に変えてしまったこの本のことを、私/僕は忘れることはないだろう。

 
 以上、三案、いかがでしたか?(←一度使ってみたかった) 
 気に入っていただけると嬉しいです☆

 まじめなことを少し書くと、子供のために買って読んだ作文・感想文関係の参考書の中では、宮川先生のやつが気に入っています。
 これを読んで、子供が書けるようになるかと言われると疑問ですが、読んでいて楽しかった。「こんな本で感動するわけないじゃない、バカにすんなよ」的な感想文が褒められていてすごくいいです。

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今週のお題「読書感想文」

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